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「鉄板アニキ、我らアニゾー一家最強の男は、やっぱアニキですよね」
「ばァろ!だからお前ェらは小粒豆粒って言われンだ。あの人に比べたら俺なんか足元にもおよばねぇヨ」
「えーっ、誰なンですか?アニキがブルってる・・・」
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「よォ鉄板、元気じゃったか?ワシャこっちのシマは久しいの」
「・・・パネェの叔父貴!!」
「このちンまいの、お前の舎弟かの?すまんが茶ァ淹れてくれんかの」
「はははははィ只今っ」
「オイ鉄板、お前に淹れろと言うたんじゃないぞハハハ。どれ、さきに便所借りるかの」
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「おわっ!あの背中の・・・あの人がアニキが敵わねぇって言う・・・」
「そうよ・・・アニゾー一家きっての武闘派、半端ねぇ強さが故に付いた通り名が「パネェ」の叔父貴よ・・・」
「あっ戻ってきました・・・お茶淹れてきますっ」
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「叔父貴、今日はどういった用向きで?大掛かりなキリトリ(脅迫・恫喝して借金返済を迫る仕事)でもなさるんで?」
「いや、何やらの、赤くて強くて3倍速ェって野郎がいるそうじゃねェか。ちょっとツラ拝んでおこうかと思ってよ」
「あぁ・・・あの一つ目小僧どもの総長とか言う」
「・・・鉄板」
「・・・ナンデスカ?(ブルブル)」
「これァ、茶っぱがシケてんのか、舎弟の淹れ方がマズいんのか、どっちなのかのぅ?」
「あーっスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマ」
「ハハハ、首のスジ痛めるぞ。別に怒ってりゃせんわ。じゃ行ってくるかの」
「勝てるかなぁ総長・・・めっちゃ強いっていうじゃん」
「負けるワケねぇだろ、赤い彗星だぞ、こちとら」
「あっ来た」
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「おぅ、おどれか?赤くて強くて3倍速いってのは」
「・・・・赤い彗星なんだけど、怖がってない?」
「ワシもこの通り、赤さにかけちゃヒケは取らん。勝負じゃ」
「・・・・ばぶー。ばぶばぶ」
「お前、可愛らしいケツしとるのォ。ワシの好みじゃ」
「・・・・はっきり言う。気に入らんな」
「ああっ赤い彗星が赤子になってしまった」
「誰がうまいこと言えと」
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「ブルブルブル・・・」
「・・・・・・」
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